一等:渡辺
講評:藤本
本年度1回目。
新年度になるにあたり、新たに評価シートを導入することにしました。
多様化する社会の中では、建築の評価基準様々である。そこで一等のみが評価を受けるのではなく、それぞれが学習するために評価が可視化され、自身の評価を確認することで学びにつながることを期待して導入を決定しました。この評価表を活用していく中で、今後このシステムが発展することにも期待しています。
テーマ:「悪いから良い」
作品を分類すると。
具体的な悪いから良いをとらえた案、この言葉の意味自体をとらえた案
そんな中、1等になった渡辺君の作品は、悪いから良いという概念自体を空間化した案でした。
悪いと良いは人によって異なる、例えば「赤の空間」が悪いと思う人には、「青の空間」が良いになっている、赤にいる人は悪いから良いと思ってその場にいる。そこから良いとされるところにいる人を見ている。また逆も同じである。ここでは、赤と青つまり「良い」「悪い」はお互いを支えあった関係になっているものもあるが、「悪い」にしかならないものも存在している。模型のグラデーションになっている柱は前者を、逆の板まで到達していない物を後者として表現している。「良い」「悪い」の持つ関係性の中に、人が存在している空間。単純かつ明快に空間化している部分が評価につながったと思います。
今回、質疑を行うなかで、建築についての考え方や、自己分析的な話題に発展したりなど、ただシュウマイとしてだけでなく、自身の卒業設計につながる要素も垣間見えたものとなりました。次回からも自分を伸ばす場にしていきたいと思います。
参加者:伊藤、栗田、齊藤、関、竹田、丹下、土田、中、林、藤本、渡辺