Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

第63回 SHU-MAI結果

テーマ「田中さん」
同列一等:田中大樹 須山隼人
講評:森野航平


 今回は奇抜なテーマと相成りました、今年に入って4回目のシューマイです。
そのお題は「田中さん」


 人名前にはその土地由来のものが多くあるとされていますが、今回のお題になった田中さんの場合は、田んぼを持っている、田に囲まれた場所に住んでいる、のようです。
田中姓の歴史を語り始めるとキリがないのでごく一般的なもので切り上げますが、全体として今回のシューマイは前回の「ハードボイルド」以上に苦労する人が多かったような印象です。

 
 案の大部分が、田中、という文字の幾何的な形から―水平垂直、あるいは字そのもの―を文字って空間を構成したものでした。それ以外では田中さんの字の由来から構築を図ったもの。あるいは、それらを組み合わせた空間構成を提案した者もいました。


 そんな中選ばれたのは以下の二点です。





須山君の案


田中さんという字面から格子状の空間を提案、平面形状は名前の最後、「さん」の部分を太陽のSunと変換して決定したものです。この模型の見るべきところは実は外からは見なくて、裏に返すと設計の意図が分かるようになっています。

中に入ると見上げがこのようになっており、太陽の柔らかい感じを表現したとのことです。
水平材は腰かけられるようにもなっており、初めて見る空間構成で面白いと感じました。



こちらは田中君の案、テーマ決定当初から謎のプレッシャーを掛けられて困っていたようですが、田中という苗字に対する思いを語るプレゼンはなかなかに心打つものがありました。





レベルごとに平面の大きさが少しずつ異なる形態は、成長により変化する人としての器、経験値的なものを表しています。議論では成長するにしたがって一段一段増築していくと面白い、など盛り上がりました。





次回のテーマは「復活」です。


余談ですが、今回のシューマイは他研究室の須山君が参加してくれました。
このような飛び入り参加は、今までにない新しい視点に立った生産的な議論につながりますので、今後も原田研究室としては歓迎するものであります。今回に限らず続いていくようであればうれしい限りです。


参加者:石本、森野、加藤、田中、須山、須永、福山、深山