テーマ「復活」
一等：福山ふみの
講評：森野航平
今回のテーマである復活、というキーワードですがこの言葉の意味は文字通り、死者がよみがえること、また生物に限らず制度や概念など、無くなったものが再び現れ出でるというようなニュアンスで使われることが多いです。
また、キリスト教においてはこの言葉は大変重要な意味を持つものとして知られています。
当テーマをやるにあたり、私は後者のキリスト教的なものに焦点をあてた提案が多いのではと考えていたのですが、わずか1案のみだったことは意外でした。
他はすべて前者の「復活」の意味を捻らずに素直に空間化しようと試みており、その工程、動作、途中の活動、その後の不安定さなどといった提案でした。
その中から選ばれたのは、福山さんの案です。
地面から空間を構成する箱が立ち現れる様を表しているのですが、復活というプロセスをそのまま模型に落とし込まれています。プロセスを模型化する案はほかにもありましたが、福山さんの案は一番わかりやすく、また短冊状の細い紙の部分にできる空間に発展性を感じました。
次回のテーマは「乙女」です。
参加者：石本、小川、田中、加藤、森野、須永、福山、平良
