Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

六十回SHU-MAI結果

テーマ「木」
一等:加藤賢一
講評:石本遊大
 第六十回から今年のSHU-MAIがスタートしました。最初のテーマは「木」という建築と関係の深いテーマでした。
 一等の加藤君の案は変形樹と力の釣り合いから着想したあんで、人工物はどのような状況下でも安定した状態を保とうと外からの影響を拒み続ける。その結果、より自然から孤立してしまうが、自然界では様々な力が働いている中でつり合い形を形成している。それを紙一枚で表現したというものでした。この案は現代の構造物に対するアンチテーゼ的な案で、紙一枚でできているので様々な気候や環境の変化を受け、空間がそのときそのときで多様に変化していくのですが、その状態が究極の安定した空間と表現されている模型でとても面白いと思いました。
 「木」というテーマはそれ自体で空間を持つようなもので、それをどのように新しい魅力的な空間にしていくかという事が肝になるような良いテーマになったと思います。今回は初回という事と、去年からの引き継ぎの回という事もあってM1の方々も参加してくださり、初回から多くの意見が出て大変盛り上がったSHU-MAIになりました。次回のテーマは「視線」です。次回もいろいろな案が出ると思うので楽しみです。皆さん、先輩方もお疲れ様でした。


加藤案

参加者:M1:井上、大野、川口、山口 B4:石本、小川、加藤、須永、平良、田中、深山、福山、森野