Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

五十九回SHU-MAI結果

テーマ「エクスタシー」
一等:荒井俊貴
講評:内間絢美
 今年のSHU-MAIは、今回が最後でした。最後は「エクスタシー」という面白いテーマとなりました。エクスタシーとは、「快感が最高潮に達して無我夢中になること」ですが、語源は、ギリシア語で、「魂がみずからの肉体の外へ出て宙をさまよう」といった意味が込められています。
 一等の荒井くんの案は、下に行けば行くほど感覚は鋭くなって最高潮に向かうが、その一方で先細り不安定な形に向かっていくものでした。外は白く、中は真っ黒の空間です。元の案はじょうごの形をしていましたが、ひっくり返した形のときの内部空間がとても魅力的に思えました。空に向かっていくような外見なのに、中は暗闇にぽっかり空が見えて、空から落ちてきたような錯覚を体験できそうでした。
 なかなか空間に置き換えるのが難しいテーマでしたが、気持ちよさを考えるのは建築空間を考えるときに非常に大切なことです。エクスタシーは気持ちよさが突き抜けていますが、わざと過剰に考えることでなにか発見できることがあると思います。SHU-MAIは毎回自由で大げさなテーマに取り組めるいい機会だったなァと改めて感じます。

 ちなみに、今まで全13回のSHU-MAIを行ってきましたが、みんなのお気に入りのテーマで一番多かったのは、「きわ」でした。毎回毎回とても楽しく取り組めてよかったと思います。みなさま、前期お疲れ様でした^^



荒井案



参加者:B4荒井、内間、大野、川口、菊地、北村、木俣、藤村、山口、山本、吉田