Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

四十五回 SHU-MAI結果

テーマ「縮図」
一等 早船雄太、森岡歩美(同率)
講評 早船雄太
今回のテーマは「縮図」です。
実際の図面としての縮図だけではなく、社会の縮図についてその融和について考えた早船さんの提案と、そこから「井の中の蛙」というテーマまで掘り下げて提案した森岡さんの提案が一位に選ばれました。
討論では、同じかたちでも縮尺が違うことで空間の印象や用途が決まってくることや、建築の成り立ちと縮図の関係について話題にあがりました。
もともと狭義上の「建築」とは、外(周辺環境)への影響と中(内部空間)への影響が「建築家」の設計によって意図されて成り立っているものであるという定義があります。
それを可能にしたのが「縮尺図面」、つまり縮図の発明であり、近代的な狭義の建築と縮図との間には切っても切れない関係があるのです。
現在は3DCADの発明によりさらなる複雑な意匠が設計に活かされています。「アンビルドの女王」と呼ばれるザハ=ハディッドの建築も3DCADの発明によって現在では世界中にそびえています。
学生で建築を学んでいるとこのような「技術」と「意匠」の関係を忘れてしまう瞬間があります。技術と意匠の関係を見直して建築を考えることで新しい何かを発見できることでしょう。
次回のテーマは「環境」です。次回が今期最後のSHU-MAIとなります。各自素晴らしい提案で締めくくれたらと思います。
参加者:B4早船、森岡、竹内、鈴木(あ)、内田、森田、伊藤(建工)、平井(席順)