Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

四十六回 SHU-MAI結果

テーマ「環境」
一等 早船雄太
講評 早船雄太
今回が今期最後のSHU-MAIとなりました。テーマは「環境」です。
環境問題が顕在化し、建築においても環境への影響や、環境の中の建築がよく話題にあがっている現在。多くのコンペティションでもテーマに環境が関わっていることが多くなっています。
今回の提案も各自それらコンペを意識したものとなっていました。
一等の早船さんの提案は壁に厚みとスリットを設けることで、「壁沿いの環境にグラデーションを作る」というものでした。表面を波状にすることでさらに効果的な提案になるとの指摘がありました。
今回の討論では何が「環境」なのか、ということについて主に語られました。一口に環境といっても解釈は様々です。都市環境においては「自然」とは「人工」であり、環境が人の手によって作られています。自然的景観としてしばしば挙げられる里山の風景についても人工物です。
建築がA1のシートを飛び出し、質量を持ったものとして竣工されると同時に、それは都市の一部として振る舞いをはじめます。どんな建築でも都市においては環境を形成するのです。建築に携わる人間として、環境に対する知識、意識、見解は必然的に必要とされます。21世紀に生きる我々のような建築学生に一体何ができるのか。考えさせられるテーマとなりました。
参加者:B4早船、森岡、竹内、鈴木(あ)、早坂、内田、富所(席順)

今期全9回と短い間でしたが、ご覧戴きありがとうございました。(早船)