テーマ「つづく」
一等：児玉美友紀
講評：小泉菜摘
今回のテーマは「つづく」です。「つづく」には、何かと何かをつないだり、次があることを約束したりします。そして「つづく」という言葉には、その先を想像させる力があるようです。
また「つづく」は、その先もずっと「永遠」につづくというものと、反対に「つづく」はその次を保証しているにすぎないため、いつか「終わり」がくる、という二つのイメージを持ち合わせており、そこについての議論も起こりました。
今回の一等、児玉さんの案
永遠に「つづく」。その象徴としてメビウスの輪を採用しました。メビウスの輪を地面に置いてみると、地面と接してしまって触れることのできない部分があります。そこで、地下へ潜り、また地上に戻ってくる階段を取り付けることによって、メビウスの輪をずっとなぞりながら回遊できる空間をつくりました。
この案では、永遠の象徴であるメビウスの輪を、地面を掘ることによって「つづく」空間へと変化させています。自分で輪をなぞりながら歩く空間では、裏や表、空や地下を行ったり来たりしながら「つづく」を体感できます。
次回のテーマは「恋人」です。
参加者：児玉、小泉、小池、安藤、堀場、杉山、池田、三浦、岡本
