Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

第82回 「ナワバリ」

テーマ「ナワバリ」
一等:磯涼平
講評:山中森

今回のテーマは「ナワバリ」です。縄張りとはその名の通り土地の所有権を示すために縄を張った事に由来します。所有権として自分の身分や権力などを示すために領域を明快にさせる役割があるとされています。その人間的な縄張りの象徴として城というシンボルがキーワードとして出てくる案も幾つか見られました。

今回の一等、磯さんの案
縄の再構築を試みた作品。縄張りは配置図的でその領域を示した線内でだけ、先に出た城のように自由に所在を保つことができます。つまり大地に引かれた線こそが縄の役目を果たしてきたと言えるのではないでしょうか。その引かれていた縄そのものに今回着目し、立体的な線の引き方を作品にしています。幅の白い縄をらせん状にしたものを更に環状にし領域を隔てており、結果としてその縄内にも内と外の空間が繰り返されています。実際にこの空間にどのようなプログラムを入れるかで話が盛り上がり、何かを隔てて空間を切り取るという基本的な手法に対する新たな提案を提示していました。

参加者:磯、小川、神崎、北口、九里、紺野、田畑、深津、藤本、山中