Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

第83回 「セミ」

テーマ「セミ」
一等:神崎潤
講評:山中森

今回のテーマは「セミ」です。セミの声が聞こえ出すと、今年も夏がやってきたなと音で季節を感じられる風物詩のような存在ですが、風物詩としての命は短く、季節の移り変わりとともにいつの間にかその声を聞くことがなくなります。


今回の一等、神崎さんの案
セミと時間の関係を題材にした作品です。セミはその一生の大半を地中で過ごし、地上に出てから(いわゆる私たちが夏にお見かけするセミは)一週間前後の命であることは有名です。下に凸したギザギザ一個がセミの一個体を示しており、黒色が地中にいるとき、上の白が地上を表しています。また、横に連なるギザギザ一列がセミの種族を示しており、泣き始めから徐々にその数を増やしていくさまを描いています。つまりこの模型の立面がセミ単体の時間軸で、平面が夏のセミの量を表す時間軸になっているのです。三次元的な時間軸の変化により生み出されたフォルムはセミが地上で羽ばたいている姿を形容していました。

参加者:磯、大久保、神崎、藤本、山中