Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

第87回 「もちもち」

テーマ「もちもち」
一等:小泉菜摘
講評:小泉菜摘

 今回のテーマは「もちもち」です。日本人が好む「もちもち」という擬態語。「もちもち」からは、柔らかさや弾力、粘り気といった物質の状態が連想されます。また、特に食べ物において「もちもち」を化学的に見てみると、水分量やでんぷんが「もちもち」たる所以と関係があるようです。そして「もちもち」である状態というのは時間と密接に関わっています。時間が経って水分が抜けてしまうと、「もちもち」だったお餅は「かちかち」になってしまったり、赤ちゃんの「もちもち」の肌も、年をとると失われてしまいます。



今回の一等、小泉の案



 「もちもち」が「もちもち」であるためには、「伸びる」「縮む」「反発する」の三つの要素が必要であると考えました。まず三要素を記号で表します。互いに離れる方に向く矢印は「伸びる」、互いに近づく方に向く矢印は「離れる」、ぶつかって屈折するような矢印は「反発する」として表し、その三要素をスプーンですくいます。さらにそれを物体に与えることによって、物体は「もちもち」になる、というストーリーを考えました。
 ここでは物体を、白く少しツヤのあるピンポン球にして、「もちもち」になった状態を想像しやすくしています。しかし、「伸びる」「縮む」「反発する」の三要素さえあれば、物体の条件は問いません。鉄の塊でも、ガラスの破片でも、三つの要素を加えれば、物体は「もちもち」になることができるのです。


 次回のテーマは「ぶっとんでる」です。


参加者:安藤、児玉、岡本、小池、三浦、小泉、池田、中原、堀場、杉山