Harada Masahiro Lab

原田真宏研究室ゼミ活動 「SYU-MAI」HP

第86回 「はだし」

テーマ「はだし」
一等:児玉美友紀
講評:小泉菜摘

 今回のテーマは「はだし」です。柔らかな芝生の感触や、河原のゴツゴツした石など、「はだし」になると地面からの情報を直接受け取ることができます。足の裏は、いわば地面とのインターフェイスといえるでしょう。しかし私たちは、足の裏を保護するために、外では靴を履いて生活することが多い。すると、地面からの情報はシャットアウトされてしまいます。



今回の一等、児玉さんの案



 「はだし」になると不安やぎこちなさを感じます。その反面、「はだし」になることで、靴や靴下といったものから解放され、リラックスできます。この案では、その二面性を表現しています。中央の割れた卵の殻は、内側と外側という二面性を持ち、内側から外側に出ていくことは、解放されるのか、それとも不安を表すのか。白地に溶けた卵の殻と、黒地に強調された卵の殻、どちらがどちらを表すのか。
 卵の美しいフォルムや光の反射は、見る角度によって私たちに様々な印象を与えてくれます。この模型は、それだけで完成された一つの世界のように見える。余計なもののないモノクロのシンプルな世界は、私たちを引きつける魅力を持っているようでした。


 次回のテーマは「もちもち」です。


参加者:三浦、池田、安藤、中原、堀場、小泉、小池、岡本、児玉