テーマ「ホームレスの家」
一等 荒井俊貴、藤村拓史
講評 内間絢美
今回は、シェルターに近い実用的な案と概念をかたちにしようとした案に分かれました.荒井さんは形状記憶されるマットのようなもので荷物を、包んで丸めて持ち運べテントのように屋根にもなる道具の提案でした。他にも折り畳める空間の提案があり、ポータブルであることは緊急避難時のシェルターにも応用できそうでした。藤村さんは、テーマからは少しそれてしまいましたが、キャベツのように重なり、中の様子が見えるようで見えない空間の提案でした。ふわふわした空気を含んだような柔らかい層でできた空間が魅力的でした。
今回、SHU-MAIをやるにあたって各々ホームレスの人々の暮らしについても調べたとおもいます。今回以外にも当てはまることですが、自分の知らない環境や文化圏の人々のための空間を考えるとき、不十分な調査で自分たちの主観を押し付けないように気をつけなければいけません。特に自分たちより恵まれていない環境を改善しようと考えるときに、上からではなく同じ目線の高さで解決しようとしているでしょうか。今回のテーマを考える際もちゃんと目線を意識できたかどうか反省する点もある気がします。