テーマ「タバコ」
一等：田畑美月
講評：山中森
今回のテーマは「タバコ」です。喫煙者と吸ったことのない人で案が分かれたと思います。喫煙者は、自分の経験を織り込み案にすることができますが、そうでない人は、客観的喫煙者を見ようとします。例えば吸う人と吸わない人での肺がんリスクなどを数値で考えてみる案や、もし自分が吸ったらこうなるだろうという憶測を立てている人などもいました。
今回の一等、田畑さんの案
タバコを吸うことで自分の欲求を満たしていると考えた案です。タバコは吸って行くと短くなり自分の済むところで灰皿に捨てます。そのタバコの吸った分の長さが自分の欲求の満たされた量です。ドーム状のトンネルのような空間が続き、入り口と出口があります。出口に近付くとドームを支えていた側面が帯状に切れてぐにゃりと地面へ開いていきます。人々はそこにもたれかかり心を落ち着かせ元来た場所へ戻っていきます。その落ち着かせる出口へ向かいたいがためのトンネルこそが、徐々に欲求を満たすタバコを灰皿にやるまでの過程をうまく空間に落とし込んだ案でした。
参加者：磯、大久保、小川、神崎、北口、九里、紺野、田畑、深津、藤本、山中
